お盆休みや年末年始などは、遠方への旅行や帰省を考える方が特に多い時期。
1歳頃の小さな子供がいると、周囲の目線が気にならず、自分たちのペースで長距離移動ができる「車」は便利な交通手段です。
しかし、1歳頃は、自分の意思もはっきり出てくる時期。長距離での車移動に、赤ちゃん期とは違う不安を感じる方も多いのでは?
親子で楽しく過ごしたいのが一番の気持ちですが、子供だけでなく、親もできれば負担の少ない形を取りたいですよね。
そこでこの記事では、子供を連れた車での長距離移動を何度も経験している私が、実際に使って「これは正解だった!」と思えたアイテムと、1歳児との帰省を楽しく乗り切るヒントをご紹介します。

帰省のたびに、1歳の子供と片道5~6時間程度の距離を車で移動しています。
実際、大人だけでも長距離移動は負担がかかりますが、小さな子供を見ながらとなるとより大変です。
トライアンドエラーを繰り返すことで、移動中に使う便利グッズやおもちゃなどが定まってきたので、本記事で情報をシェアできればと思います。
1歳児との長距離車移動に便利なおもちゃ
1歳児との長距離移動に便利なのは「聞く・触れる・見るにアプローチできるおもちゃ」。パパやママが持ち運ぶことを考えれば、なるべくコンパクトなモノを選ぶのがおすすめです。
音が鳴るおもちゃ
音が鳴るおもちゃで遊びながら移動できるのは、車移動ならでは。「すごい!上手に鳴らせるね~」と演奏に感動した様子を伝えると、「そうでしょ?」という感じでうれしそうでした。

ラッパのおもちゃは水洗いできないモノが多いのですが、こちらは水洗いできるので衛生的です。
折り紙
少し散らかりますが、折り紙でビリビリと破る遊びを楽しんでもらうこともあります。
我が家はおうちではシール遊びが好きですが、車内では勝手が違うのか、レシートをひたすらビリビリと破っていたのが最初です。
普段とは違う環境だからこそ、いつもとは違う遊びを好むことがあることも踏まえて、最初はいろいろ試してみるのもおすすめです。
ミニ絵本
ミニ絵本は、小児科での待ち時間や1歳半検診など、車での長距離移動以外でも役立つので特におすすめです。気分別に好きな絵本が選べるように、常に2冊はリュックにスタンバイさせています。
1歳児との長距離車移動に役立つ便利グッズ
カーオーガナイザー
荷物だらけの足元や手元から、狭い車内で必要なモノを取り出すのは難しいもの。子供がぐずっていると、特に焦ります。
そこで考えたのが、シートに吊り下げるタイプの収納を取り入れること。浮かせる収納なので、足元や手元のスペースも作れます。また、必要なモノが目の前にまとまっているので、すぐに取り出せるのもメリットです!
あらかじめ、自宅でお菓子や飲み物などをセットしておくと、車に乗ったあとがラク。セットした状態で丸めておけば、車への持ち出しも簡単です。
我が家では、
・マグ
・ジュレタイプの飲み物
・お菓子
・ビニール袋
・隣に座るパパ・ママのスマホや飲み物 を分けて入れています。
ヘッドにくくりつけるだけで取り付けられるので、設置も簡単です!私は、ゴミ袋やお気に入りのおもちゃを入れた巾着を左右に結びつけて、取り出しやすくしています。
ブランケット2枚
膝掛け用と日よけ用のブランケット2枚を用意しています!
途中でおやつタイムがあるなら膝掛け用を準備
膝掛けはアウターで代用するのもおすすめですが、うっかりそのままおやつを食べさせてしまうと、食べこぼしで汚れたことがありました。短時間での移動ではアウターでも良いのですが、途中でおやつタイムを挟むような長距離移動の場合は、別途ブランケットを持参しています。
ねんねを途中終了させないためにも、日よけは用意しよう
チャイルドシートに座っている子供は、私たち大人よりも目線が低い位置にあります。日差しが差し込むとダイレクトにまぶしさを感じてしまうので、日よけ用のブランケットもあると便利です。
ただでさえ自由に動けないのに、まぶしいと快適な環境とはいえません。実際に、車での長距離移動中、子供がせっかくねんねしてくれたのに、途中で日差しが入ってきて起きかけたことがありました。少しでも心地よく過ごしてもらうためにも、ぜひ用意してあげてください。
薄手のモノだと引っ掛けやすく、軽いのでおすすめですよ。
スティック状のお菓子やパン
お菓子やパンを自分で握って食べられるなら、スティック状のモノを選ぶのがおすすめ。途中で遊び始めて、お菓子やパンを投げたり手から離したりしても、下にコロコロと転がっていかないので、パパやママの負担軽減に役立ちます。
好きなキャラクターがパッケージに起用されたモノをあげると、とてもうれしそうにしてくれていました。
慣れない環境だからこそ、いつも食べている食べ物が良いはず。と重い、おうちで大活躍の丸いボーロやつまむタイプのビスケットを用意したこともありました。喜んでくれましたが、食べこぼしが多かったので、食べたあとが大変でした。
ジュレタイプの飲み物
最初はマグだけ用意していたのですが、車内ではなぜか飲んでくれないことがありました。水分がとれないので、途中でジュレタイプを用意したところ、そちらは完飲。どうしても飲んでくれないときのために、用意するようになりました。
ジュレタイプの飲み物なら、口からこぼしてもお洋服が濡れません。また、意外とかさばらないのもうれしいところ。もちろん、メインは普通のお茶ですが、片道5~6時間の長距離移動のときには念のため3袋ほど用意しています。
ジップロックなど、チャック式のフリーザーバッグ
マグをチャック式のフリーザーバッグに入れて持ち運べば、中身のお茶やお水が多少漏れてもキャッチできます。
漏れにくい構造を謳ったマグはたくさんありますが、移動中はバタバタしているので、自分の閉め方がよくなくて、少しこぼれてしまうことがありました。
100均よりは多少価格が張るものの、我が家では素材に厚みがあるジップロックを愛用中。保育園にマグを持たせるときもジップロックに入れているので、大容量パックを買ってランニングコストを抑えています。
薄くたためて汚れも拭き取りやすいお食事エプロン
お食事エプロンは、薄くたためて汚れも拭き取りやすいモノが便利です!
最初は使い捨てのお食事エプロンを用意したのですが、紙製だったのでビリビリに破いてしまい、使い物になりませんでした。
代用できるものがなかったので、とりあえずスタイを使いましたが、カバーできる範囲が狭いので、ないよりは良いかな…という印象。加えて、スタイは布製なので、食べこぼしや飲みこぼしが染みこんでしまうため拭き取れないのが残念でした。
持ち手付きのビニール袋
手口(てくち)拭き、ティッシュ、食べ物の袋など、車移動の時間が長くなるほどゴミも増えていきます。
実際に1歳児と長距離車移動をすると、思った以上にゴミが多いことがわかったので、それからは100均で購入し、ビニール袋は多めに用意しています。

帰省では片道5~6時間ほどの距離を車で移動しているのですが、5袋ほど用意して余るくらいです。
また、ゴミとは別にしたい、汚れたお食事エプロンやお食事用のスプーンを入れたいときにも活躍。途中で増えた荷物の仕分けにも役立ちます。
持ち手が付いていると封もできますし、車から荷物を自宅に戻すときもラクです。
親子で長距離車移動を楽しむためのコツ
親子で長距離での車移動を楽しむために、4つのポイントを意識しています。
休憩に使えるサービスエリアを把握しておく
長距離での車移動をする際は、1~2時間に1回は休憩を挟み、親子でリフレッシュできるように努めています。
休憩に使えるサービスエリアをあらかじめ調べておくと、「そろそろ休憩しようか」というタイミングで、次の行動に移しやすくなるのでおすすめです。
私が確認しているのは、
・トイレの設備※授乳中の時期は、授乳室の有無も確認していました。
数年以内にリニューアル工事をしているサービスエリアだと、普段以上にキレイかも!と期待してみたりします。
・子供が遊べる場所や遊歩道の有無
サービスエリアによっては、滑り台などの子供が遊べる遊具を設けていることも。「サービスエリア 子供 遊べる (「九州」「関東」などのエリア名)」で検索し、高速道路を運営するNEXCOの公式サイトから情報を得ています。
ルート内に子供が遊べる遊具がない場合は、遊歩道が整備されているサービスエリアを見つけるのもおすすめの方法です。
とはいえ、遊具や遊歩道がないサービスエリアのほうが多いのが現状です。遊具も遊歩道もない場合は、サービスエリアの外観から、どこが広いか確認しておくだけでも、立ち寄るサービスエリアを絞り込むヒントになります。
・コンビニの有無
お菓子や飲み物など、追加したいアイテムが出てくることもあるので、併せてチェックしています。
渋滞に備え、飲み物・食べ物・おむつ類は多めに持参
渋滞に備え、飲み物・食べ物・おむつ類は多めに持参しています。
「渋滞」と聞くと、年末年始やお盆などの大型連休期間中だけ、という印象の方も多いのではないでしょうか。しかし、通常の土日でも、工事や事故渋滞など、渋滞に巻き込まれる可能性はあります。
渋滞すると車内で過ごす時間が長くなるため、消費する食べ物や飲み物が増えることも。気持ち的に親側も焦るので、普段のペースで消費する量より気持ち多めに持って行っています。
できればお昼寝の時間に合わせて出発する
お昼寝の時間に合わせて出発するのもおすすめ。子供も寝て過ごせるので、退屈に感じにくいのかなと思っています。
また、車での移動中は、パパやママも常に子供の横にいてずっと遊ぶ相手をしたり、食事のサポートをしたりと、なかなか気持ちが休まりません。子供が寝てくれると、大人も少しゆったりと過ごせますよ。
車移動に慣れていない場合は、いつもと違う環境でなかなか寝てくれないこともありますが、試してみる価値はあると思います。

大人とは違い、子供はチャイルドシートで固定された状態で長時間移動することになります。
少しでも快適に過ごしてもらえるよう、お気に入りのおもちゃを用意したり、便利グッズで心地よい環境を作ることが大切だと思っています。
子供のお世話がしやすくなる工夫をすることで、大人の負担が減り、親子で楽しい時間を過ごせることも増えました。
子供を見ながら車で長距離を移動するのは大変ですが、少しでもお役に立てれば幸いです。