
長崎市内で2歳の子を育てているかもめです!
ゴールデンウィークや年末年始に、長崎への家族旅行を計画されている方も多いのではないでしょうか。
グラバー園・新地中華街・オランダ坂・稲佐山など、長崎には見どころがたっぷり。
でも、大きなベビーカーは、長崎では「ただの重たい荷物」になってしまうかもしれません。
坂の街・長崎に住み、2歳児を育てている私が思うのは、長崎市内は、ベビーカーにとってはハードな場所が多すぎるということ。
「えっ、観光地なのに?」と思うかもしれませんが、長崎市内に住む地元民の私でさえ、市内中心部へのお出かけではベビーカーを使いません。

移動は、近場なら抱っこ紐かヒップシート、遠方なら車です…!
この記事では、実際に長崎に住んでいる私が、長崎市内のリアルな道路事情と、子連れでも疲れずに120%楽しむための移動法やモデルコースをご紹介します。

地元民にしか分からない「超ローカルな情報」を知りたい方におすすめ!
長崎観光でベビーカー移動が大変な理由
長崎市内に住む私からリアルな状況を交えつつ、「なぜ子連れでの長崎観光でベビーカーがおすすめできないのか」を詳しくお伝えします。
1. 移動手段(路面電車・バス・タクシー)が全部キツイ

長崎観光のメインとなる移動手段は「路面電車」ですが、これがベビーカーユーザーには鬼門です。
路面電車は、修学旅行生や国内外からの観光客で常にぎゅうぎゅう詰め。しかも入り口に高い段差(ステップ)があります。
低床式車両も増えていますが、車両自体のスペースが狭いうえ混雑しているので、ステップを上がってからが辛かったです。

長崎市内の路面電車は、子供が産まれる前は日常的に利用していました。でも、今は子連れには大変なので乗ってないです。
また、ほかのバスと同様に、長崎でもバスにベビーカーを載せるのは大変。特に長崎駅・新地中華街方面は日本人観光客が多く、混雑してしまうことも。通路が狭いためベビーカーを置くスペースに気を使います。
そして、「じゃあタクシーで」と思っても、観光シーズンは人が多すぎて、なかなかタクシーが捕まりません。
2. 長崎の観光名所は、坂・階段・石畳が多い
グラバー園や大浦天主堂など、景色がきれいで人気の長崎の観光スポットは、たいてい少し山手にあります。
スロープがある場所もありますが、遠回りになったり、急な坂道だったりと、ベビーカーを押して上がるのは筋トレレベルの重労働です。
そして、美しいけれど、ベビーカーにはハードルとなるのが「石畳」。
海外のようにおしゃれで私も好きなのですが、ベビーカーではガタガタと振動がすごく、タイヤが溝にハマって進まないことも多々あります。
人気のアイランド長崎やロープウェイも要注意!
長崎市内観光だけでなく、人気の宿泊施設やスポットにも注意が必要です。
i+Land nagasaki(アイランドナガサキ)
子連れに大人気のリゾートですが、私が家族で行ってみたところ、全体的に通路が狭かったです。
特に人気のキッズエリア(プレイキッズランド)にはベビーカー置き場がありません。

宿泊される場合は、ベビーカーは客室に置いて、抱っこ紐やヒップシートで移動するのがおすすめです!
稲佐山ロープウェイ
ゴンドラ内は混雑しますし、乗り場までの移動や展望台も、ベビーカーだと動きにくいです。ここも抱っこ紐やヒップシートが正解!
3. 新地中華街・長崎駅周辺の美味しいお店は通路が狭い
ちゃんぽん・角煮まんじゅう・ハトシなど、おいしいグルメも長崎の魅力のひとつ。

ハトシは、居酒屋「亜紗」さんがおすすめです!
ですが、老舗のお店や中華街の通りは、観光客でごった返しており、ベビーカーを押して歩くと「すみません、通ります…」と謝り通しになります。
お店の中も通路が狭く、ベビーカー入店が難しい場所も多いです。
4. 逃げ場になるかもしれない「アミュプラザ(駅ビル)」さえ狭い
疲れたら駅ビルの『アミュプラザ』で休めばいいんじゃない?と思われるかもしれませんが、
実は、長崎のアミュプラザは土地柄のせいか、他の地域のモールに比べて通路や店内がキュッと狭い作りになっています。
休日などはベビーカー同士ですれ違うのも気をつかうほど。意外と逃げ場がないのが現実です。
子連れで長崎観光を楽しむなら、ベビーカーと荷物を長崎駅に預けて「ヒップシート」で回ろう!
地元ママがおすすめする、宿泊派の最強スタイルはこれです。
- 長崎駅の手荷物配送サービス「手ぶらで長崎観光」を利用して、ベビーカーと荷物をホテルへ配送してしまう。
- 観光中は「ヒップシート(または抱っこ紐)」と手荷物だけで身軽に回る。
- 夕方、ホテルで荷物やベビーカーと再会する。

まずは、長崎駅の改札口から出て右側の「長崎市総合観光案内所」で、荷物を預けたいとお声掛けしてみて。
数は少ないけど、長崎駅の大型コインロッカーも便利
「駅のコインロッカーに入れればいいや」と思うかもしれませんが、長崎駅の大型ロッカーは、ベビーカーが入るサイズではないものが大半。
しかし、数は限られていますが、いなさ口(西口)のコインロッカーエリアには、大型のキャリーが入る特大サイズのコインロッカーも用意されています。
改札を出て左側にある「いなさ口(西口)」を出て、さらに少し左に進むと、駅舎沿いに設けられていますよ。

天候や長崎観光のスケジュールに合わせて選んでみてください!
地元民の移動手段は「ヒップシート」一択!
これまでお話ししたように、ベビーカーを長崎市内で使うのはあまり現実的ではないので… 地元で子育てをする私も、子供が赤ちゃんの頃は抱っこ紐、2歳の今はヒップシートを愛用中です。
坂道や階段だらけの長崎市内において、「乗せ下ろしが1秒で済むヒップシート」は、もはや子育ての必須アイテムと化しています(笑)。
だからこそ、子連れでの長崎観光にも心からおすすめできるんです。
💡 普段エルゴを使っているママへ
私は長崎で暮らしていて、普段はエルゴの「Lift(リフト)」というヒップシートを愛用しています。
もちろん、毎日の抱っこや長時間の使用なら、クッション性が最強なエルゴに軍配が上がります(さすがのお値段ですしね…笑)。
しっかりしていて重宝しているのですが……座面の中に硬い芯が入っているため、折りたたむことができず、新幹線の足元などでどうしても場所を取ってしまうんです。

「足元で邪魔になる…」「リュックに入らない」のは、旅行中には残念なポイントでした。
そこで、「機能はシンプルでいいから、とにかく畳めるもの!」と探して見つけたのが、この折りたたみヒップシートです。
▼ 私が子連れで長崎観光するなら、これを持っていきます。
- 3,000円台(ランチ2回分くらい!)
- スマホサイズに畳める(これがエルゴにはない最強のメリット)
- 収納袋付き
- 国内のベビーブランドが手掛けている
もちろん、長時間抱っこするならエルゴが一番ですが、旅行中の「ちょい抱っこ」ならこの強度で十分。
メインの抱っこ紐やヒップシートはそのままで、「旅行用の身軽なサポーター」として準備しておくのが、子連れでの長崎観光を疲れずに楽しむコツですよ!
ベビーカーなしで回る!子連れ長崎観光モデルコース
荷物とベビーカーをホテルに送って、最強に身軽になった状態でのモデルコースです!
大浦天主堂の階段も、グラバー園の坂道も、ヒップシートなら景色を楽しみながら登れます。
「歩きたい!」と言われたときに、すぐに降ろせるのもメリットです。
【スタート】長崎駅を出発!
- 乗る場所: 「長崎駅前」電停(長崎駅から出て、大きな歩道橋を下ると着きます)
- 乗る電車:1号系統「崇福寺」行き
- 降りる場所:
- 大浦天主堂へ行くなら → 「大浦天主堂」
- グラバー園へ行くなら → 「石橋」(終点)

配送サービスでもらった「無料チケット」か「タッチ決済」を使いましょう!)
【午前】路面電車で「グラバー園・大浦天主堂」へ
- 乗る場所: 「大浦天主堂」電停
- 乗る電車: 5号系統「蛍茶屋」行き
- 降りる場所:「新地中華街」※乗車時間は約7分。2〜3駅ですぐ着きます
グラバー園の近くに大浦天主堂があります。
グラバー園へ向かう坂道にお店がたくさんあり、どこも食べ歩き系のお食事がメイン。子連れでも食べやすいものがたくさんあります!
【少し早めのランチ】新地中華街でちゃんぽんや食べ歩きグルメ
しっかりと食べたいお昼ごはんは、お昼よりも少し早く新地中華街へ行って食べるのがおすすめです。
とにかく観光客の方が多いので、開店時間よりも20分くらい早く行けると理想的です。

長崎市民は、意外とリンガーハット推しが多いのですが、新地中華街の「江山楼」もすごくおいしいですし、県外から親戚が来たら推してます!
子連れでお店に入るのはハードルが高いという場合は、食べ歩きグルメを楽しむのもおすすめ!
角煮まんじゅうやハトシなど、中華街ならではのグルメが揃っていますよ。ちなみに、角煮まんじゅうなら近くの浜町アーケードにも店舗があります。
- 乗る場所: 「新地中華街」電停
- 乗る電車: 1号系統「赤迫」行き(青いライン)
- 降りる場所:「出島」※実は歩いてもすぐですが、路面電車なら約3分です。
人混みの中華街も、抱っこならスムーズ。お店が狭くても、子供用イスさえあれば座れるので、お店選びの選択肢が広がります。
【午後】出島 〜 おすすめ休憩スポットへ
平地の「出島」エリアを散策したあとは、子供を少し遊ばせてあげましょう。
出島電停からは、以下の3つの「親子休憩スポット」へ簡単にアクセスできます。
💡 地元ママおすすめ!一休みスポット
長崎スタジアムシティ(New!)
新しい長崎のランドマーク。無料の開放的な屋上エリアがあり、子供を走らせるのに最適!
有料のキッズパークゾーンは少し価格が高めですが、だからこそ地元民が少なく、のびのび遊べる穴場です(たまに我が家もお世話になっています)。
おままごとや電車のおもちゃも充実していておすすめですよ!

赤ちゃん連れでお子さんが歩けるなら、屋上エリアがおすすめです!
みらい長崎ココウォーク
スタジアムシティのすぐ近くにあるモール。スーパーや西松屋など、いろいろなお店があるので、途中で買い足したいものが出てきたときにも便利です。
- 4F: 観覧車(長崎の景色が一望できます!)
- 3F: 奥の方にちょっとした無料の遊び場があります。買い物ついでに少し遊ばせるのにちょうど良いですよ。

ココウォーク3Fの遊び場には、ハイハイできるスペースあり。赤ちゃん連れにもおすすめです!
水辺の森公園
出島電停から歩いて行ける、海沿いの広〜い公園。ここなら平地なので、子供をたくさん走らせてあげられます。
【夕方】長崎駅へ戻ってお土産探し
最後は長崎駅に戻り、お土産を買います。
💡 夕方の「お土産探し」のコツ
長崎駅の改札前には「長崎かもめ市場」という大きなお土産通りがあるのですが、夕方は観光客でごった返していて、子連れで歩くのは少し大変かもしれません。
そんな時は、隣接する「アミュプラザ長崎」の1階が狙い目です!
外にある大きな液晶画面側の入り口から入ってすぐのところにあり、カステラ屋さんなどの名店が入っています。 こちらは比較的ゆったり見れることが多いので、人混みに疲れたら覗いてみてくださいね。
日没前後に「稲佐山」へ行くのもおすすめ!
ホテルに向かう前や、夕食後に、夜景を見に稲佐山へ行くのも素敵です。
ロープウェイもベビーカーだと混雑時や乗り降りが大変なので、ここでもヒップシートが大活躍します。

山頂は風が強くて寒いことが多いので、お子さんには羽織るものを一枚持っていくと安心ですよ。
- 乗る場所: 長崎駅バス停(ロータリーではなく大通り沿い)
- 乗るバス停・降りるバス停: 長崎駅前のバス停から長崎バスの3番または4番系統(下大橋・小江原・相川行き)に乗車。7分ほど乗って「ロープウェイ前」バス停で下車します。
直接稲佐山山頂バス停に行く5番系統もありますが、ロープウェイ利用の場合は3番・4番系統が便利です!
なお、長崎市内には「長崎バス」と「長崎県営バス」が走っています。
白い車体は長崎バス、赤い車体は長崎県営バスだと思えばほぼ間違いありません。
身軽になれば、子連れでの長崎観光はもっと楽しい!
「子供のためにベビーカーがあった方がいいかな?」という親心、痛いほどわかります。
でも、長崎という土地に限っては、ベビーカーを持たない勇気が、家族全員の笑顔につながるかもしれません。
- 移動は路面電車がメイン(混雑・段差あり)
- 観光地は坂と階段だらけ
このリアルな事情を踏まえて、ぜひ「駅に預ける」という選択肢を持ってみてください。
ママもパパも身軽になって、素敵な長崎の思い出を作ってくださいね!長崎でお待ちしています。




