先生方へ子供の情報を伝える連絡帳。大切なアイテムだとは分かっていても、正直、毎日は面倒だと思うこともあるのではないでしょうか。
無理せず書いて大丈夫だと言われても、やはり気を遣いますし、どうにか埋めないといけないと感じる方も多いでしょう。
また、1日の終わりに書くため、頭が働いてなかったり、ほかのタスクが多過ぎて文章を考える余裕なんてない…」と感じることも。
話題もすぐには思いつかないので「書くことない」と感じますし、保育園へ提出するという特性上、なんとなく話題を選ぶこともあります。

まだ赤ちゃんでお話ができないのも、0歳児ならではの悩みです。
そこで今回は、保育園に0歳児を預けながら毎日執筆をしているライターが、今すぐ使えるテンプレートや文章を増やす・まとめるコツをご紹介。書くことない!を防ぐヒントも書いています。
0歳児の連絡帳に使えるテンプレート
実際に保育園の連絡帳に書いた文章を、例文としてご紹介します!
先生への返信の例文・テンプレート
どちらも「(保育園では)~なのですね」で始まることが多いです。個人的にあまり堅すぎる文章は合わないと思っているので、適度な会話調を意識しています。
例文1:共感+関連した内容+ポジティブに締める
~なのですね+~なので、よかったです!
「お友達のお布団を運んでいたのですね。
最近は配達屋さんごっこにはまっているので、それがお手伝いにつながってよかったです。」
共感しつつ、関連した情報を伝え、ポジティブに締めています。
最近は~できるようになってきて、~です。
「最近は意思表示がしっかりできるようになってきて、1年前と比べると成長を感じます」
保育園からの連絡内容を総括しつつ、共感してみました。
例文2:関連した内容で共感+先生への感謝
「自宅でも何でも電話にして楽しんでいるので、うれしかったはずです!
いつもありがとうございます。」
※「最近はおもちゃを電話にして楽しんでおり、きょうも保育者と一緒に電話遊びをしていました」という先生からの連絡に対しての返信です。
新たな情報を提供することで共感しつつ、感謝を伝えています。
新たな話題の例文・テンプレート
新たな話題のパートは、「昨日は~」や「週末は~」で始めると、先生への返信から自然な流れで話を切り替えられます。
また、連絡帳の「家庭での様子」に書かれた内容は、翌日以降の保育内容に反映されることもあるとのこと。
先生が状況を想像できるよう、可能な限り細かく書くのがおすすめです。
記入欄が限られているので、できるだけ保護者の感情(「~で嬉しかった」など)は省くのもコツ。レポーターのつもりで、情報を伝えることに徹しましょう。
例文1:昨日は~にはまっていました。~が楽しかったみたいです。
「昨日はシールをボールやサークルへ貼ったりはがしたりすることにはまっていました。
最終的にはバラバラになっていましたが、破る作業も楽しかったみたいです。」
まだ言葉でうまく伝えられる年齢ではないので、「~みたいです」で締めています。
例文2:週末は~でした。その後は~をして過ごしました。
「週末は、今年最後のおそうめんを食べてニコニコしていました。
食事後は、ポットン遊びの缶におもちゃを入れて楽しんだり、クッションの配達屋さん遊びをしたりして過ごしました。」
話を膨らませるのが難しかったので、2つの話題をつなげています。
文章が足りないときの対処法

ふせんに書いた内容の次の展開を思い出す
文章量が足りない場合は、次の展開を思い出してみましょう。
その後どうなりましたか?直接つながっている内容だけでなく、その次に何をしたのか書くのもアリです。
適度に擬音を交える
保育園の連絡帳においては、擬音を使うのもひとつの方法です。
例えば「カボチャを食べていました」は「カボチャをもぐもぐ食べていました」など。少しですが、文章量が増やせるのでおすすめです。
保育園の連絡帳は、子供の情報を先生へ伝えることが目的です。擬音を使うことで、難しい言葉を使わずとも状況がイメージしやすくなります。
ただし、擬音が多すぎると幼稚な印象になる点には要注意。多くても2回までをおすすめします。
文章が長すぎるときの対処法
すでに連絡帳へ書き込んでしまった場合には使えず申し訳ないのですが、文章が長くなって困る場合は、以下をもとに情報を絞ってみましょう。
・「1つの文章に1つの情報」でまとめ直す
・子供の行動には直接関係がない部分は削る
「成長が感じられてうれしかったです!」など、親の感情が書かれた部分は、必須の情報ではないこともあります。

できるところから少しずつで大丈夫です!
うまくまとまらないときは、主語や文末を確認しよう
話がうまくまとまっていないときは、一度主語を意識しながら読み返してみましょう。
パパ・ママ・おじいちゃん・おばあちゃんなど、1つの文章に複数の主語が隠れていませんか?
主語がいくつも隠れている場合は、一旦バラバラにしてまとめ直しましょう。
また、「~が好きな娘。」など、「です」「ます」以外で終わる書き方も、保育園の連絡帳ではかえってわかりにくくする原因になり得ます。
「~です」「~ます」で文末を締め直すだけでもわかりやすくなりますよ。


文字書きに興味がある方がいれば、こちらもぜひ。見開きで1コラムなので、ほんの少しの時間でちょっとずつステップアップできます。
連絡帳書きが辛い日は、スマホでAIに頼るのもあり

文章を組むのが辛い日は、話題だけ決めてAIに土台を作ってもらうことも。
寝かしつけに時間が掛かった日や、仕事が大変だった日など、書く内容を組み立てる時点で辛い日のほうが多いですよね。
AIをうまく活用することで、連絡帳の記入がラクになります。
AIの活用方法
我が家で使っているのは、Googleが提供している「Gemini」です。Googleアカウントは必要なものの、1度紐付ければスマホからでもすぐに使えます。

まずは、「ここにプロンプトを入力してください」と書かれた欄に「今日の自宅での出来事を踏まえ、先生への返答に返信したうえで、保育園の連絡帳に書く文章を考えてください」と入力してみましょう。
次に「#先生からの返答への返信」「#今日の自宅での出来事」とつなげてからAIにお願いすると、適当な文章を作ってもらえます。
名前などの個人情報は「●●」で埋めたうえでAIにお願いしています。●●で埋まった文章が返ってくるので、そこに必要な情報を追加して連絡帳に清書しています。
連絡帳のネタ切れを防ぐアイデア

保育園の連絡帳を書く際、話題がないこともストレスのひとつですよね。「きょうも書くことない」という気持ちは連絡帳を書く気持ちを妨げてしまいます。
また、実際に書くことが決まらないと、書き進められないというよりも書けません。
まずは、ラクに短時間で内容を決めましょう!
保育園から帰ったら画像や動画を撮る
「連絡帳に書くことがない」状況を防ぐには、帰宅後から画像や動画を撮っておくのがおすすめ。
あとから見返すだけで、こんなこともあった!とエピソードを思い出すきっかけになります。

どうしても書くことが見つからないときには、画像や動画をもとに「最近はまっていること」「最近チャレンジしたこと」など、「最近」と含みをもたせて別の日の出来事を書くこともあります。
面倒でもふせんにザッと書き込むことで「書くことない」から「ある」へ
ちょっとしたことをふせんに書き留めるのもネタ切れ対策におすすめ。
例えば、遊びの内容や出来るようになったことなど。見たままとりあえずメモしましょう。

ただでさえ忙しいのに…と思ってしまいますが、まずは1枚からはじめてみると習慣化できるかもしれません。
最初はとても面倒でしたが、個人的には「きょうは書くことない」という絶望感が「きょうはどれにしようかな?」という前向きなものに変わり、現在は書き留めるメリットのほうが大きいと感じています。
ふせんに残すポイントを決めるのもおすすめ

ふせんに残すポイントを決めておくこともポイント。記録する内容に悩まないので、見た瞬間にサッと書き留められます。
保育園に伝える内容はご家庭により違うと思うので、我が家でふせんに残すことにしているポイントをご紹介します。参考にしてみてください。
健康上のこと
健康上のことで伝えておきたいことや、お迎え時に話題になった内容があった場合は連絡帳で触れるようにしています。
(例)便が出ていない、初めて●●を食べて異常はなかった、土曜日に●●のワクチンを接種した、など
その日に楽しんでいた遊び
(例)ボール遊び、ブロック遊び、曲を聞いてノリノリだったこと、配達屋さんごっこなど
初めて取り組んだこと
(例)手洗いレビュー、シール遊びデビューなど
おいしそうに食べていたもの
(例)サツマイモを手づかみでニコニコしながら食べていた、など
できるようになったこと
(例)歯磨きを前よりもさせてもらえるようなった、など
最近、子供がはまっていると感じたこと
(例)お風呂で子供用のおもちゃにはまっている、など
ふせんには関連ワードを並べるだけでもOK
ふせんに書くときは、慣れるまではワードを並べて書くと思い出しやすくなります。また、文章化する手間も省けるのでラクですよ。
例えば、ビームがテーマの歌を聞いて、膝を上下に動かしてうれしそうだった場合は「ビームの歌 ノリノリ 屈伸」など。
あとから思い出すときに、どんな話だったか分かれば何でもOKです!
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ネタが書かれたふせんを冷蔵庫に貼る

連絡帳に書く話題の候補をふせんに書き込んだら、目に入りやすい場所に貼り付けましょう。
我が家では「冷蔵庫」に貼りつけています。
ネタが書かれたふせんの貼り場所を決めることで、せっかく書いたふせんが行方不明になることも防げるのでおすすめです。
また、連絡帳のことを考えていないときでも視界に入るため、連絡帳に書けるネタの数を視覚化できるのも魅力。「書くことないな」という気持ちを払拭する一助になっています。
ふせんを並べて、メインの話題を選ぶ
連絡帳へ書き込む前に、冷蔵庫からふせんをはいで、メインの話題を選びましょう。
ふせんを優先順位に合わせて並べ替えます。優先順位についてもご家庭により感じ方が違うと思うので、参考程度にご覧ください。
- 健康上のこと(あれば)
- 保育園からの連絡内容に関連した話題
- 今後の保育園での行事に合う話題
- 保護者的にインパクトのある話題
- ほかの日に使い回せる話題
ノートやメモ帳ではなく、ふせんを使う理由
ふせんはぺりっとはがすだけで記入・貼り付けまで終わるので、ズボラな私でも続けられています。
習慣化するまでは面倒ですが、連絡帳の記入がグッとラクになりますよ。

大きめで体裁を気にせず書ける「ノートタイプ」や「ブロックタイプ」のふせんを使用しています。日々のちょっとしたメモにも使えますよ。
書くことを整理する

執筆の仕事でもそうなのですが、プロでも最初からつらつらと書き進めることはできません。
実は文章の骨格を決めることが肝であって、執筆自体は後半の作業になります。
保育園の連絡帳でも同じように、事前に書く内容を整理して、文章の骨組みを組むと効率よく進みます。
パートを分けてから内容を決める
パート分けをしたうえで内容を決めると悩まず書けます。
- 先生への返信:2文程度
- 新たな話題:2文程度
我が家は、先生への返信+新たな話題の2本立てです。
ただし、先生にとっては新たな話題のほうが優先度は高いと思うので、文章量が確保できる場合は新たな話題のみの場合もあります。
先生への返信は、共感をベースに、関連した内容や先生への感謝を伝えるように心がけています。
※先生にはいつも感謝していますが、あまりに毎回お褒めの言葉ばかりだと違う受け取り方をされかねないので、たまに入れるようにしています。
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