裁判所事務官に合格した際にもとても喜んでいただけました!裁判所事務官自体は辞めてしまいましたが、今でも大原の先生方には感謝しかありません。
- 裁判所事務官試験には論文試験があるみたい!どうやって対策すればいいの?
- 本も売ってるし、裁判所事務官の記述試験対策に予備校を使う必要性はあるの?
- そもそも、法律を学んできた法学部生に勝てるのかな…?
裁判所事務官の採用試験は、国家公務員の採用試験のなかでも難易度が高いといわれています。論文試験があると聞いて、正直ハードルが上がったという方も多いのではないでしょうか。
今回は、元裁判所事務官の筆者が、裁判所事務官試験のなかでも、特に難しい専門記述(論文)対策に予備校を活用すべき理由と、おすすめの予備校をご紹介します。
裁判所事務官の専門記述(論文)試験対策における予備校の必要性
裁判所事務官試験の論文問題は初心者には難あり
裁判所事務官試験の論文問題は、与えられたテーマに関して長文で回答する*1行問題です。
大卒程度・総合職の試験では、令和4年度は「司法権の範囲と限界」、令和5年度は「取材の自由」について論じる問題が出題されています。
*裁判所事務官試験の専門記述試験に文字数制限はなく、解答に必要な文字数は問題により異なります。
慣れていないと、何をどうやって書き進めればよいか検討がつかないですよね…。
法学部生でも1行問題は書き慣れていないことがある。予備校でプロの手を借りよう!
裁判所事務官試験は、法学部の方と法学部以外の方が同じ試験区分で受験することが可能なため、法学部生と同じ土俵に立つことになります。
ただ、司法試験コースを卒業した法学部生以外の方の場合、1行問題に慣れていない方も多いのが実情。
公務員予備校を利用してプロの手を借りることにより、法学部生以外の方でも十分合格のチャンスがあるといえます。
わたしの裁判所事務官時代の同期や後輩も法学部以外を卒業した大学生・大学院生が多く、入ったときは驚きました。理系出身で「この間まで研究室にいた」という同期もいました!
公務員予備校を活用するメリット
制限時間内に解答を書き切る力を身に付けやすい
専門記述(論文)試験対策に必要な課程を効率よくこなせるのが公務員予備校です。
裁判所事務官試験の専門記述(論文)問題は、原稿用紙に長文で書き込むことにより解答しなければなりません。
裁判所事務官試験に出題される専門記述(論文)問題の解答を作るためには、必要な法律知識をあぶり出し、論点を的確におさえた構成を作成したうえで、自分の言葉で文章を作る必要があります。
予備校を使えば解答のベースである「法律知識」を試験までに網羅できる
予備校を利用すれば、解答の基礎となる法律知識を効率よく身に付けられます。
法律知識のベースである条文は試験中に確認できない
公務員試験の論文問題の解答を構成するうえで大きなヒントとなるのが、条文を記載した「六法」です。
しかし、裁判所事務官試験の専門記述(論文)試験では、六法が持ち込めません。
特に、憲法の条文数は比較的少なめなので、これくらいは頭に入れておいてほしいという裁判所側の狙いが感じられます。
全部の条文を覚えれば良いじゃん!と思う方も多いでしょうが、憲法の条文は100条以上。
簡単に暗記できる量ではないので、効率性の観点からおすすめできません。
論点別の構成を効率よくマスターできる
裁判所事務官試験に出題される専門記述(論文)試験では、論点を押さえた構成が組めなければ得点にはつながりません。
具体的には、基礎となる法律知識をもとに、必要な論点(=要素)を順に組んだ答案が必要です。
出題パターンごとに論点をマスターしておくことで構成する時間が削減できるので、試験時間を原稿用紙への書き込みに回せます。
まず、法律知識が必要であることを前提として、ある程度ヒントが散りばめられた事例問題とは異なり、1行問題はヒントがないので難易度が上がります。
複数の事情が書かれた事例問題は、ある程度解き慣れることで「この事例が出てきているということは、このことに言及すれば良いな」という目星がつけられます。
解答の作り方を「身に付ける」段階まで押し上げられる
裁判所事務官試験の専門記述(論文)問題を解くには、書き方をマスターすることも大切です。
基本的に、定義から書き進めて、根拠や知っている判例などを加えることになります。
そのほかにも数字の打ち方や定義の書き方など細かな決まりがあるので、裁判所事務官試験対策に慣れている公務員予備校を活用するのがおすすめです。
豊富な知識・経験に基づいた「プロ」の目線を取り入れることで、ご自身の解答がより磨き上げられるのもメリットです。
試験時間内に解答を書き出す力が養える
裁判所事務官試験の専門記述(論文)試験は、手書きで解答するのが特徴です。
頭のなかで答案が完成していても、答案用紙にすべて書き出せなければ得点にはなりません。
また、修正箇所が少ないきれいな答案を作るためにも、いきなり書き出すのではなく、あらかじめ内容を検討する必要があります。
修正箇所が多く読みづらい答案と、修正箇所が少なく読みやすい答案では、印象が違いますよね。
試験時間も限られているので、頭のなかで答案を構成し、時間内に書き出すトレーニングが必要です。
裁判所事務官試験(総合職)の論文対策におすすめの予備校
択一・論文・面接までまとめて対策するなら「伊藤塾」
・単科受講はできないものの、国家総合職試験(法律区分)に特化した「国家一般職+地方上級コース 併願フルパック」コースで1年かけてじっくりと裁判所事務官の試験対策ができる
・オンラインでも参加できるゼミスタイルの学習で、人物試験に役立つ「話す力」も養える
・受講スケジュールが組まれているので、学習計画が立てやすい
伊藤塾は「真の法律家・行政官を育成する」とのコンセプトからわかるように、司法試験予備校でもあります。1995年の開塾以来、長年培われてきた法律学習のノウハウを活かしたカリキュラムが魅力です。
また、公務員試験は人物試験重視の傾向に変わってきているとし、「話す」トレーニングもできるゼミスタイルの学習が人気。
記述試験(論述試験)で問われる課題について、受験生同士でグループ討議を行うため、話す力や集団のなかでアピールする力を身に付けたい方にもおすすめです。
「ゼミ」という名称ではあるものの、オンラインでも参加できます!
講義はオンライン、ゼミや演習は教室・オンラインのどちらでも受講が可能。
専門科目・基礎能力(教養)科目についても、過去問ベースの演習問題が充実しています。
受講スケジュールも組まれているので、どこから手を付ければよいかわからない方にもおすすめです。
独学のサポートには「アガルート」!論文対策のみでも受講可能
アガルートアカデミーは、オンラインによる配信が中心の予備校です!
裁判所事務官試験・都庁・国家公務員専門職向けの記述対策講座「専門記述対策講座」を開講しています。
同講座は、オンラインで講義・答案提出や添削が完結するので、受講の負担が少ないのがメリット。
なお、2024年度は、Wordファイルか、スキャンしたデータをpdf形式で提出する形です。
公式サイトではサンプル講義も見られます!ご自身と合いそうかイメージしたうえで、活用するかどうか選択できるのはうれしいですね。
裁判所事務官試験で個人的にお世話になったのは「大原学園」
裁判所事務官試験を含む公務員試験に備え、個人的にお世話になっていたのは「大原学園」グループの学校です!
大原学園グループは、公務員専門学校・法律専門学校などを全国に展開している学校。
在学中に通っていましたが、専門学校生として通っている「本科生」の方と同じくらい親身になっていただけたのがうれしかったです。
学校帰りだったので正直最初は面倒だと思っていたものの、いつの間にか通うことが楽しみになるほどでした。
公務員予備校を探している方にはぜひおすすめしたい学校です!
裁判所事務官に合格した際にもとても喜んでいただけました!裁判所事務官自体は辞めてしまいましたが、今でも大原の先生方には感謝しかありません。