元裁判所事務官のかもめです。結婚した年に公務員を辞めて、8年がたちました。今は在宅フリーランスとして働きながら、3歳の子どもを育てています。
この記事では、公務員を辞めて8年たっても残っている後悔と、公務員を辞めてよかったと感じたことをお伝えします。
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「せっかく公務員になれたのにもったいない」と言われると、ますます決められなくなりますよね。私も、辞めたい気持ちは本当だし、とはいえ後悔したくないという状態で揺らいでいました。
最終的に、私は公務員を退職しましたが、今回の本は退職を勧めたり止めたりする本ではありません。
公務員を辞めて後悔している?退職から8年たった今の私の答え
公務員を辞めて後悔していることは、いくつもあります。それでも、公務員に戻ってやり直したいとは思いません。
つらいときには戻りたくなる瞬間もありました。ただ、戻ってやり直したいかと聞かれると、答えは今も変わりません。
私の場合の結論は、
- 公務員を辞めて8年たっても、毎月の給料と休める支えを手放した後悔は残っている
- 一方で、同じ職場に居続けるモヤモヤから離れ、「公務員を辞めたらやっていけない」という不安は消えた
- 後悔はあっても、公務員に戻ってやり直したいとは思わない
つまり、「後悔していることがあるからといって、公務員を辞めたこと自体を後悔しているとは限らない」というのが今の私の答えです。
だからこそ、公務員を辞める道も続ける道も応援するスタンスで『公務員を辞めたいと思ったら。実例から自分の答えを考える本』を執筆しました。
私が公務員を辞めて後悔したこと
毎月の給料がなくなる不安は、思っていた以上だった
公務員を辞めたあとは毎月決まって入る給料がなくなり、休めばそのぶん収入が減る働き方になりました。頭では分かっていたつもりでしたが、実際に暮らしてみると、お金を使うたびに迷うことが増えました。
妊娠・出産のとき、休める支えがなかった
公務員のままなら、産前産後の休暇や手当の制度があります。
私は公務員を辞めて数年後に妊娠し、臨月まで執筆を続けて、産後2か月で仕事に戻りました。休める支えを手放したことを一番重く感じたのは、妊娠・出産の時期でした。
家族が増えてから、先の見通しが立てにくくなった
子どもが生まれてから、住まいや子どもの将来など、先のことを考える場面が増えました。収入の見通しが立てにくいことは、家族が増えるほど重くなっていきました。
公務員を辞めてよかったこと(8年たって実感)
モヤモヤしながら同じ職場に居続けることから離れられた
同じ地域の中での異動では、部署が変わっても、数年後にまた一緒に働くことがありました。公務員を辞めたことで、人間関係から離れられないというプレッシャーがなくなりました。
別の環境で似た仕事をして、自信が戻った
公務員を辞めたあと、法律事務所で事務員として働きました。法律を扱う点は裁判所と似ていても、環境はがらっと変わりました。
新しい職場で働けたことで、「ほかの場所でもやれる」という気持ちを取り戻せました。
「公務員を辞めたらやっていけない」という不安が消えた
在職中は、公務員を辞めたらやっていけないのではないかと感じていました。公務員を辞めたあとも働き続けられたことで、公務員を辞める前に抱いていた不安は消えていきました。
【比較】公務員を辞める前と公務員を辞めたあと、何が変わった?
公務員を辞めて変わったことを、収入・休み・働く時間や場所・人間関係・働き方の5つに分けて整理してみました。
| 辞める前(公務員) | 辞めたあと(在宅フリーランス) | |
|---|---|---|
| 収入の安定 | ⭕️ 毎月決まった給料 | ❌ 仕事の量で変わる |
| 産休・育休などの休みの制度 | ⭕️ ある | ❌ ない |
| 働く時間と場所 | ❌ 決まった時間に職場へ | ⭕️ 在宅で調整しやすい(平日に子どもを見るのは私) |
| 人間関係 | ❌ 異動しても同じ地域で顔を合わせる | ⭕️ 仕事の相手ごとに関わり方が変わる |
| 働き方 | 組織の決まりに沿って働く | 仕事を選んで組み合わせる |
公務員を辞めて失ったものもあれば、公務員を辞めたことで変わったものもあります。どちらか一方だけを見るのではなく、両方を並べてみることで、自分にとって何が大切なのかを考えやすくなるのではないでしょうか。
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公務員を辞めた人の結論をそのまま自分に当てはめるのではなく、「自分ならどう感じるかを考える」という視点で読んでいただけるように制作しました。
公務員を辞めた理由のひとつは、夫のいる地域へ移れなかったこと

ちなみに、私が公務員を辞めた理由のひとつは、夫のいる地域へ移れなかったことです。
「公務員」という仕事との相性に悩みながらも、環境が変われば続けられるかもしれないと感じる日々。
結婚を控えていた私は、夫のいる県への異動希望を出していて、移れればなんとかなると思っていた節もありました。
しかし、異動の希望はかなわず、代わりに別の庁への異動を打診されてしまいます。
裁判所の場合、一度庁を異動すると3年は動けないと(いわれている)という事情もあり、夫の住む地域へ移れなかったことが最終的なきっかけになりました。
公務員を辞めると決めるまでの迷い方のポイントは、『公務員を辞めたいと思ったら。実例から自分の答えを考える本』の第1章に書いています。
公務員を辞めて8年たった今、実例を図解で整理した本を作った理由
私が公務員を辞めるか迷っていたとき、退職した人のブログや体験談を探すと、「公務員を辞めてよかった」「公務員を辞めて後悔している」といった感想はたくさん見つかりました。
けれど、それを読んでも、自分の場合はどうなのか、何を基準に考えればいいのか、なかなか答えは出ませんでした。

公務員を辞めた人がよかったと思っていることが、自分にとっても大切とは限りません。反対に、誰かが後悔していることが、自分にも当てはまるとは限らないから迷うんだと思います。
だからこそ本書では、私の経験を紹介するだけで終わらせず、
- お金や休み、働き方などのテーマごとに実例を整理
- 図解も交えながら考えられるような構成
- 各項目の最後に問いかけを置き、巻末にはチェックリストを用意しました。

公務員を退職した人の生活やキャリアを知るためだけでなく、読んだ内容を手がかりに、自分が何に迷い、何を大切にしたいのかを考えられるようにするためです。
公務員を辞めて8年以上がたち、妊娠・出産・育児も経験した今だからこそ伝えられることを、後悔したことも含めてまとめました。
本書は、公務員を辞めて8年たった私の経験を、一つの実例として書いた本です。
勇気を出して公務員を辞めることをすすめたり、引き留めたりする本というよりは、実例をベースに、問いにご自身を当てはめながら、今の自分の考えに向き合うようなイメージの1冊です。
- 公務員を辞めるかどうか、決めるまでの悩み方のヒント
- 公務員を辞めて後悔していること、公務員を辞めてよかったと感じたこと
- 巻末に「考えを整理するチェックリスト」付き
「公務員を辞める」あるいは「公務員を辞めたいけど辞めない」の一押しをするための本ではないので、図解や問いかけを通して、ご自身の状況に当てはめながら考えられる構成にしています。
Kindle Unlimitedでもお読みいただけますので、お気軽に目を通していただければと思います。
公務員を辞めるか悩んでいる方にとって少しでも今後のことに関して前へ進めるきっかけになれれば幸いです。
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・「もったいない」で迷っている方へ:公務員を辞めたいけどもったいない…元裁判所事務官が、辞めて8年の後悔とよかったことを本にしました


