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裁判所事務官はきつい?実際に働いてみて一番しんどかったこと

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2013年4月〜2018年3月まで裁判所事務官として勤務し、現在はライターをしているかもめです。

「裁判所事務官の仕事はきつい?」と検索した方が想像するのは、たぶん窓口に来る方とのやり取りだと思います。

もちろん、当事者対応(窓口や電話対応)も大変でしたが、実際に5年働いてみて、一番じわじわときつさを感じたのが、前例踏襲の文化でした。


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「変わった当事者」は、思ったほどきつくありませんでした(個人的には)

裁判所には、いろいろな方が来られます。声を荒げる方もいますし、話がかみ合わない方もいます。

ただ、そういう方は、私に対してだけそうなわけではありません。

窓口や電話の担当が誰であっても同じように接しますし、隣の係でも同じことが起きています。

「自分の対応が悪かったのかな」と抱え込む種類のものではないということが、働いているうちに分かってきました。

元裁判所事務官 かもめ
元裁判所事務官 かもめ

もちろん、その場ではきついです。ただ、家に帰ってから引きずるかというと、私はそうでもありませんでした(もちろん個人差はあると思います)。

もし今「裁判所事務官になると当事者対応がきついらしい」という理由で迷っているなら、そこは判断材料としては弱いと思います。 どのお役所にも一定数いる方たちで、裁判所だけの話ではないからです。


本当にきつかったのは、裁判所の前例踏襲の文化だった

裁判所事務官のきついところ
小さな工夫でさえ、仕事に反映できない空気感
他の職員と過ごす時間

裁判所の事務は、法律・規則、そして長年積み重ねられてきた運用の上に成り立っています。誰が担当しても同じ結果になることが、とても重視される職場です。

裁判所という仕事の性質を考えれば合理的です。裁判所で扱っているのは人の権利や生活に関わる手続きなので、担当者によって処理が変われば、公平性が保てません。

ただ、「こうしたほうがいいのでは」という小さな工夫でさえ、仕事の進め方に反映できない空気でした。 前例と違うやり方を試す場面自体がなく、自分の考えが仕事に乗ることのない状態が、じわじわと堪えました。

もちろん日々のルーティーン業務も前例踏襲。電話対応、書類作成、日直・当直。裁判所の実務は、どれも決まった手順があり、そこから外れないことが求められる仕事です。

裁判所事務官の仕事内容や職場がわかる!

内部での人間関係にも、同じ前例踏襲がありました

同じ前例踏襲の空気は、他の職員と過ごす時間にもありました。前例や慣習を大事にする文化は、仕事のやり方だけでなく、誰の言うことを聞くかという人間関係にも同じルールを持ち込みます。

入庁年度や役職が、能力より優先される場面が多く、下の立場の人が「この人についていく意味、ある?」と思うような相手を過剰に持ち上げたり、必要以上にへりくだったりする場面を見るのが、個人的に違和感しかありませんでした。

社会に出れば多少はあると思いますが、想定を越えていて最後まで追いつけなかった。

少なくとも私が配属された庁ではこういったことがありました。

そして、若手職員に対して当たりが強い空気があるときも、居心地の悪さを感じました(あくまで、配属された庁で見ていた範囲での話ですが)。

逆に、裁判所事務官の仕事できつくなかったこと(よかったこと)

きつい話ばかり書きましたが、きつくなかったことも同じくらいあります。 ここを書かないと、ただの愚痴になってしまうので。

  • 休暇が取りやすいこと

産休・育休も含めて、制度が実際に使われている職場でした。

>>【元裁判所事務官が紹介】裁判所職員のリアルな福利厚生事情。休暇は本当に取りやすい?育休・産休についても

  • 収入の見通しが立つこと

毎月いくら入るかが分かる、というのは、フリーランスになった今のほうが重みが分かります。

  • 住居の支援があること

官舎の話は、家賃の面でかなり大きいです。

>>【元裁判所事務官が詳しく紹介】裁判所事務官の官舎事情。間取りや入居前に確認したいポイントも


「裁判所事務官が自分に合っているのか」が気になる方へ

事実だけなら、ここまで書いた通りですが、本当に知りたいのは、「自分の場合はどうなのか」という点ではないでしょうか?

同じ環境でも、きついと感じる人と感じない人がいて、同期は辞めずに頑張っているのにどうして私は…と何度も考えていた時期がありました。

そして、私はそれを、辞めてから何年もかけて、ようやく言葉にできました。

>>【note】 裁判所に向いてる?向いてない? 離れてわかった「裁判所で苦労しやすい人」の特徴

裁判所という職場と、自分の価値観の相性について、5年間の勤務をもとに掘り下げています。これから入る方にも、今しんどい方にも、判断の材料になればうれしいです。

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