【元裁判所事務官が詳しく紹介】Microsoft 系のスキルが必要？裁判所事務官のIT事情

2013年4月〜2018年3月まで裁判所事務官として勤務し、現在はライターをしているみさちゅーです。

勤務当時の情報にはなりますが、裁判所事務官志望の方はもちろん、公務員試験を控えている方・裁判所の中の人のことを知りたい方に向け、裁判所職員の内部事情や仕事内容などをご紹介するこのシリーズ。

第8回目は、裁判所事務官のIT事情についてご紹介します。

手続きではMicrosoft Teams・MINTSを使用。WebExも活用予定

裁判所では、MINTS・Teamsを使用しています。また、WebExもこれから活用予定とのこと。

これから入庁予定の方は、事前にどのようなツールなのか知っておくだけでもよいかと思います。

mints：民事裁判書類電子提出システムのことで、条件に当てはまると手続きに使用できます。

Microsoft Teams：裁判の一部を、オンライン会議システムで行うときに使われています。

WebEx：こちらもオンライン会議用のツールで、今後家裁の調停で使われる予定とのことです。

なお、今回ご紹介した3つのツールのうち、Microsoft Teamsについては初心者向けの本も販売されています。
より詳しく予習しておきたいという方は、チェックしてみるとよいでしょう。

専用のシステムを使って作成する書類以外は、ExcelやWordで作成することが大半です。

マニュアル等はExcelやWordが使える前提で書かれているため、入庁予定の方は仕事が始まるまでに使えるようになっておくと、仕事もスムーズに覚えられるでしょう。

裁判所事務官の採用面接で、「WordやExcelのほかに、アクセスも使える？」と聞かれた記憶があります。※アクセス(Access)は、マイクロソフトが提供しているデータベース管理ソフトのことです。

入庁後にアクセスで作られたシステムを使用することがあり、質問の意図がわかりました。

マニュアルがあるので、アクセスで作られたシステムを使うことはできても、バグが起きたときに対応できるほど詳しい職員が少なかったのです。

WordやExcelについても同様。例えばExcelなら、ちょっとマクロを使えるだけでも「あの人はパソコンに詳しい」と周りの方に認識してもらえている印象でした。

裁判所事務官の書類作成では、Word・Excel・Accessといった、マイクロソフト系のソフトも多く使用します。

このため、マイクロソフトオフィススペシャリスト（MOS）を一通り取得しておくと、日々の業務が進めやすくなるかと思います。

また、国家資格である「ITパスポート」の取得もおすすめ。セキュリティ関連の知識も含め、ITの基礎知識を身につけていることが証明できます。

これから裁判所事務官の採用試験を受ける方は、ほかの受験者よりさらに上を目指せるでしょう。

ヒューマンアカデミーさんには、MOSやITパスポート試験対策をまとめて行える「Office資格対策講座」があります。

来校＋オンラインスタイルはもちろん、完全オンラインでも受講できるので、気になる方はチェックしてみてはいかがでしょうか。

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