2013年4月〜2018年3月まで裁判所事務官として勤務し、現在はライターをしているみさちゅーです。
勤務当時の情報にはなりますが、裁判所事務官志望の方・公務員試験を控えている方に向け、裁判所職員の内部事情や仕事内容などをご紹介しています。
今回は、裁判所の年末年始についてご紹介します。
裁判所は12月29日〜1月3日までがお休み(当直を除く)
12月29日〜1月3日まで、裁判所での通常の窓口対応はお休み。
土日祝日などの休業日に出勤する「当直制度」を設けている裁判所の場合、当直担当者以外の職員が冬休みとなります。
年末年始は基本的に余裕あり。裁判を入れない慣例も
年末年始は、基本的に余裕のある裁判所が多いと思います。
裁判所では、12月28日を含む最終週と、1月4日を含む初週には裁判(裁判所では「期日」と呼びます)を入れない慣例があります。
よほどの事情がない限り、クリスマス前後で年内の裁判は終了し、年始の裁判は1月の2週目以降になることがほとんどです。
裁判所で行われる年末年始関連の行事
年末年始の当直職員を決めるクジ引き
当直制度のある裁判所では、12月前後に、年末年始の当直担当職員を決めるクジ引きが行われます。
通常はコンピューターによりランダムで選出されますが、年末年始に限ってはアナログな方法。
あらかじめ指定された日の昼休みに候補職員が別室へ呼ばれ、クジを引くことになります。
\裁判所の当直事情については、以下の記事で詳しくご紹介しています/

関係のある部署への挨拶回り(年末・年始)
仕事納め・仕事始めの日には、お世話になった部署へ挨拶回りを行います。
早めに年末年始休暇に入る場合を除き、基本的には直属の上司・部下や同僚と回ることが多いです。
この挨拶回りでは、挨拶に来た人の立場に関係なく、基本的に全員起立して挨拶を受けるのがルールでした。
ちなみに、上層部の方がヒラ職員がいる執務室に挨拶に来られることもあります。
仕事納めの日には執務室の掃除も実施
仕事納めの日に余裕がある場合は、執務室の掃除を実施しています(もちろん仕事優先ですが)。
不要な書類を廃棄したり、デスク内を整理したりと過ごし方はさまざまです。
職員間での年賀状のやりとりは控えるルール
裁判所では、職員間での年賀状のやりとりは控えるよう決められています。
年賀状は出せないものの、プライベートで深いお付き合いがある場合は、LINEやメールなどでご挨拶させていただくケースはありました。
相手の方との間柄により、年賀状以外の方法でご挨拶をするかどうか決めるイメージです。
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【元裁判所事務官が執筆】裁判所事務官からの転職後の働き方やキャリア。経験を活かせる職業は?
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裁判所に20年勤務され、現在は行政書士としてご活躍中の中村圭一さんが書かれた1冊です。
実際のエピソードを交えつつ、裁判所職員の日常などについて詳しくご紹介されています。