2013年4月〜2018年3月まで裁判所事務官として勤務し、現在はライターをしているみさちゅーです。
勤務当時の情報にはなりますが、裁判所事務官志望の方はもちろん、公務員試験を控えている方・裁判所の中の人のことを知りたい方に向け、裁判所職員の内部事情や仕事内容などをご紹介するこのシリーズ。
記念すべき第1回目は、裁判所の職場環境についてご紹介したいと思います。
風通しはあまりよくない
まず、裁判所職員の職場である裁判所の風通しは、あまりよくありません。
就職する前は、「風通しがよくない」と聞いたところでピンとこない方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、効率化できる可能性が高いのに手を出さない・進化しようとせずなあなあで仕事をする、という方々の中で仕事をするのは、実はなかなか辛いものがあります。
一生ここで働き、こんな感じで毎日を過ごさないといけないのか・・・と毎日絶望的な気持ちになっていました。
裁判所事務官の職場は風通しがよくないと感じる理由:職員の年齢層や前例踏襲の文化
私が裁判所事務官として働く中で感じた理由は2つ。
1点目は、職員の年齢層が高いこと。勤続何十年の方々が大半で、定年を待たずに退職する方は毎年数えるほどでした。定年退職後も再雇用制度があるので、長く働けるのがメリットではあるのですが、その分年齢層が高めであることは事実です。
もちろん、世の中にはご高齢の方でも新しいことに興味をもつ方はたくさんいらっしゃるとは思うのですが、私が経験してきた職場では数人しか出会えませんでした。
2点目は、前例踏襲の文化が色濃く根付いていること。「業務効率化のために新しい取り組みをする」という姿勢が感じられませんでした。
庁によるものの、体育会系で疲れることもある
庁によりますが、体育会系で疲れることもあります。
田舎に行くほど上下関係が激しく、特に最後に勤務した裁判所はそれが顕著に表れていました。
例えば、飲み会の幹事について。
ほかの裁判所では飲み会の幹事は同僚間で持ち周りでしたが、最後に働いた裁判所では若手のみが回していました。
最初から若手が担当するものだ、と思っていればよかったのかもしれませんが、ほかの裁判所との違いにちょっとしたストレスを感じていました。
・【元裁判所事務官が詳しく紹介】裁判所職員の飲み会事情(前編)欠席の可否や飲み会の種類・頻度も
・【元裁判所事務官が詳しく紹介】裁判所職員の飲み会事情(後編)お店のジャンルや新採用職員による出し物の有無も
目立ちたがり屋さんが多い庁も
これまでの異動先で、庁全体の印象として「目立ってなんぼの世界」だなぁと感じた庁がありました。
これは裁判所だけに限ったことではないと思いますが、みんなぐいぐい行く感じ。
歓迎会で「よろしくお願いします(微笑む)」くらいのテンションで挨拶すると、「おう!!よろしくなっ!!!」くらいのノリでした(伝わってほしい)。
大した話ではありませんが、毎日テンションを合わせることに地味に疲れていました。
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