【元裁判所事務官監修】裁判所事務官は証人尋問にどう関わる？具体的な仕事内容を紹介

2013年4月〜2018年3月まで裁判所事務官として勤務し、現在はライターをしているみさちゅーです。

勤務当時の情報にはなりますが、裁判所事務官志望の方はもちろん、公務員試験を控えている方・裁判所の中の人のことを知りたい方に向け、裁判所職員の内部事情や仕事内容などをご紹介するこのシリーズ。

今回は、裁判所事務官の仕事である、証人尋問に関連する事務についてご紹介します。

証人に電話でアポを取るのも裁判所事務官の仕事

召喚【しょうかん】

被告人・証人などに対して一定の日時・場所に出頭を命ずる裁判所の意思表示（刑事訴訟法57条等）

召喚とは – コトバンク

証人尋問のために召喚を行うため、証人に電話でアポを取るのも裁判所事務官の仕事です。

私がアポを取っていたのは、主に医師の方です。

在籍当時は、事前に電話で案件や出頭をお願いしたい日にちをお伝えし、来ていただける旨ご回答いただけたら、召喚状を作成・送付していました。

裁判当日に証人の方がいらっしゃったら、出頭確認・日当請求書関係の事務などを行います。

医師の方が証人の場合、当日は最初に執務室にいらしていただくことが大半です。

執務室にいらっしゃったら、以下のような作業を行います。

（1）出頭確認：裁判中で読んでいただく宣誓書への記名・捺印などをお願いする仕事です。

（2）請求書関係の事務：旅費や日当の請求書類への記入をお願いし、漏れがないか確認します。

（3）法廷へのご案内：出頭確認や請求書関係の事務が終わったら、裁判が行われる法廷へご案内します。

※時間に余裕がある場合は、待機室でお待ちいただくこともあります。

証人尋問が終わったら、請求書を会計課へ回して一連の仕事は終了です。

尋問前に記載していただいた請求書に漏れがあった場合、日当や旅費がすぐに請求できません。

気をつけていたのですが実際に漏れていたことがあり、その際は請求書・返信用封筒などを同封し、郵送でやりとりを行いました。

来ていただいた証人の方にはご迷惑をおかけしてしまい、退職した今でも鮮明に覚えているミスです。

また、上司はもちろん会計課の方にもお手数をおかけしてしまいました。

請求書の確認漏れは外部の方にも迷惑がかかるため、より慎重に行う必要があります。

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（3）仕事道具について
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